パレットの選び方 <木・プラパレ徹底比較>

木製パレットvsプラスチック製パレット

どんなポイントで選んだらいいのか

パレットが必要だ。しかし木製がいいいのか、プラスチックがいいのか。パレットの素材を決めることは、その後の運用・保管・輸送方法を左右します。コスト面での比較も重要ですね。

ではそれぞれどのような特性があるでしょうか。

まずはコストから

なんといってもコストは重要です。

コストで言えるのは

 短期的なコスト:木製パレットが安い

 長期的なコスト:プラスチックが安い

1枚あたりの購入費用としては、木製の方が安い傾向にあります。特にオーダーメイドで作る場合、プラスチックですと金型が必要となり、かなり高額になります。反面、その後のランニングを考えると木製は腐食などで相対的な寿命が短くなります。プラスチックであれば洗浄などのメンテナンスが可能であり、長く利用できるうえにリサイクルが可能です。

性能の比較

では、それぞれの性能を比較してみます。

性能  木製パレット   プラスチック製パレット
衛生性 虫やバクテリアが発生することがある × 虫やバクテリアが発生しにくい
耐久性 通常使用で3~5年 通常使用で10~20年
臭気 積荷に木の臭いが移ることがある × ほとんど無臭
洗浄性 洗浄は出来るが乾燥しにくい × 洗浄、ふき取りが容易
輸出規制 燻蒸処理が必要 × 燻蒸処理不要
補修 板の交換等で補修できる 補修できない ×
リサイクル性 パレットに戻せない × パレットに再生可能
 ハンドリフター適正 リフターの車輪が乗り越えにくい リフターの車輪が乗り越えやすい
防滑性 荷物、フォーク共に滑りにくい 滑りやすいが、滑り止め防止部材が追加できる
衝撃吸収性 吸収しやすい 吸収しにくい ×
性能安定性 個体差が大きい × 個体差が無い
情報システム対応 取り付けに特殊な加工が必要 × バーコードラベル、ICタグの取り付けが容易
静電気 発生しづらい 乾燥時は発生しやすい ×
印刷適性 印刷方法が限られる × 綺麗な印刷ができる
    ※NPC社データを元に弊社でのコメントを加えました。  

 

性能で選ぶ場合は、積載物や荷姿、保管用か輸送用かによってポイントが変わってきます。

木製パレットは「曲がりにくい、滑りにくい」を兼ね備えた優れた素材であり、多くの業界で使用されてきましたが、諸問題の解決が難しい状況にあり、積載物への影響、作業環境が悪化する要因になっています。

 

選び方のポイント

コストや性能ももちろん大きな選定ポイントですが、それ以外にも考えるべきことがあります。

そこで・・・

パレット選定時に留置すべし3カ条 ※見落としがちなポイントです

①相手のことを考えるべし

自社の製品を積載するのに都合が良いという考えばかりでなく、出荷先のことを考えて最適に流れるパレットのサイズ・素材を検討すること。 受ける側からの要望があるかもしれません。

 

②業界の動向をみるべし

同業界内で統一化の動きがあるかもしれません。その場合は早めに合わせておくことで、先々の余分なコストが抑えられます。

業界別の大まかな利用サイズはコチラ

 

③将来を考えるべし

利用方法を限定して選択すると、先々にラインを導入する計画が立った場合などに適用できないリスクがあります。 今より将来の展開を考えてサイズも材質も考えた方がいいでしょう。

 

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